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稽古場日誌 その13(藤尾勘太郎)

どうも。



この企画の起爆剤こと、藤尾勘太郎です。

僕が稽古場日誌その1を書いてから、もう13回目の日誌です。あれ、13て少なく感じるな。本当に?もっと稽古したような気もするけど、そうなのか。



あらためて、このブログが全キャストのリレーで盛り上がっていることが嬉しい限りであると同時に、自分がこの企画の責任者の1人であることをとても感じる日々です。




本番まであと2週間という今、このブログを書いています。

この2週間がとても少ないのか、十分なのか、僕は正直全然わかりません。



ただただ宣伝的なことを考えれば、


「めちゃめちゃ面白いことになってます!ご期待下さい!!」とか言えばいいのかもしれないですし、例えば、稽古場でも、僕は唯一の企画責任者の俳優ですから、「いま、この公演めっちゃいいよ!みんな!がんばろうぜ!」とか言ってもいいんですけど、それはどうも性に合わないというか、そういうことを言うのは、何か大事なことをいくつか殺すと思ってしまうので、僕はしませんし、この場でも言いません。


そりゃあ当然のようにがんばらなきゃだし、あらためて、


あー演劇つくるのって、すごくエネルギーがいるなあー!と思う日々です。


個人的な話ですが、この感覚は年々強くなっている気がします。不思議。演劇つくるのって本当に大変。エネルギーがいる。何かを産むわけですからね。それは、劇作家だけが産むわけじゃなくて、演出家に産んでもらうわけでもなくて、役者もスタッフもみんな総出で産むわけで。



先日初通しを終えました。



モラル作品は、やることがとにかく多い。


今回は、モラルと初手合わせの方も多く、そこがかなり新鮮で面白いと同時に、おそらく現在、役者それぞれに、モラルの言葉演出と取っ組みあっている最中です。

僕は、昔は、犬と串に出演する時の演技と、外部の公演に出演する時の演技の組み立て方が違っていた気がするんですが、時を減るにつれてその差はなくなっていき、今はほとんど同じになりました。ただ、モラル芝居では、相手役との関係性を構築していれば、シーンが完成していくわけでもなく、その作業と並行しながら、オモシロ要素を持ち込む、あるいは、台本上のソレを抽出する作業が必要なわけです。


関係性は残しつつ、ここだけ大見得きって、とか、客ぶりしたりとか、ここは役関係なくネタするけど、次の言葉から関係もどして、とか、そんなの頭で考えるわけじゃないけど、なんかそういうことを同時にやるわけですから、ああ、大変ですね。


いや、大変だけど、大変とか言ってると大変なだけなので、そうじゃないですね。後から考えたら「あの時たいへんーーなことやってたな!」と振り返られればよくて、今はとにかく、楽しんでやれればと思います。


さー!



そのために準備準備!!



稽古後に共演者と飲んでも、演劇の話が多くなってきました。

僕は稽古中に演劇の話をして飲むのがとても、好きですね。




本番までに、もう一度僕がブログを書くことはあるのかしら?




破局公演ですから、次はありません。

ましてや犬と串の活動休止公演とかでもありません。

特別な気概も肚の底にあるわけです。

その上で、あくまで誠実にこの作品を面白くできればいいなと思っています。「破局だから!」とかではなく、ひとつの作品として、おもしろくするというスタンスで僕は臨んでます。破局の情や、これまでの10年の集大成とかそんなことは全く考えずに。(あくまで僕個人のスタンスです)



ただ、その上で、きっとどうしようもなく、滲み出るもの、溢れ出るものがきっとある公演で、もしかしたら、そういうところにこのお芝居というか、企画の1番の旨味があるのかなあと思います。



どうぞ、ご期待下さい。





月並みなことしか言えませんが、


50年に一度しか手に入らないイクラが食べられる公演みたいな、なんというか、演劇は演劇でそれは変わらないんだけど、そんな特殊な旨味を、イクラ含んでるよ!!な公演です。


ご覧になっていただければ幸いです。



稽古場日誌感の薄い日誌になっちゃったけど、まあ、いいや!!



ではまた!!


藤尾勘太郎


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